出口のない迷路の中

更新終了。「You're my shining star.」

宝箱のかぎ

おかしいな、やっぱりちゃんと前に進めていない。
前回1月31日に更新したブログ記事で、完全に区切りをつける気でいたのに。現実は、いつまでもずるずると取り残されたままだった。

今思えば、あれはだいぶ、よそ行きの言葉で書いてしまったかもしれない。感情をできる限り抑えて、できる限り淡々と書くように心がけていたから。
ちゃんと感情を整理しなかったことも、いつまでもうずくまっている一つの原因なのかもしれない。
だからここに、MADEの解散について、何を思ってきたのか、何を思っているのか等個人的な感情について、書かせてほしい。
主観的なものしか書かないため、読んで不快な思いをされても責任は負いかねます。






ちゃんと前に進めていなかった理由はいくつかある。
応援していたグループという枠がなくなってしまったこと。素晴らしいと思える新しいコンサートに触れることができなくなってしまったこと。他のグループのコンサートが決まったことを知ったら、きっとそのたびに気持ちが沈むんだろうなと予想できること。そして、せめて、もうちょっときれいな終わり方をしてほしかったこと。
色々あるけれど、一番は、稲葉光くんのでき得る仕事の幅が狭まってしまったように見えたこと、である。私は自担を中心に世界が回っているような人間なので、どうしても、これが悔しかった。

ダンススクエアのジャニーズJr.徹底解剖で、稲葉くんは、自分でデザインした衣装で踊ったり歌ったりしたいって言った。稲葉くんしか持っていない得意分野を思う存分活かすことができるフィールドが、MADEだったように思う。
だから私は、MADEが、稲葉くんがジャニーズ事務所に居続ける理由なのではないかって思ってた。
実際グループにいる稲葉くんは、輝いているように見えた。自分が手掛けた衣装について語る姿も、自分のボケにメンバーがスルーせずにツッコんでくれて楽しそうにしている姿も、大河くんの手がける演出の世界観にマッチする姿も、全て。私はそんな稲葉くんを見ているのが、一番幸せだった。

私たちファンは、アイドルのことについて、氷山の一角しか見ることができないことは、承知している。でも、今まで稲葉くんを見てきて、稲葉くんがMADEでの仕事を終わらせたがっていたようには、どうしても思えなかった。
だからそれがなくなった今、稲葉くんがジャニーズ事務所にて表舞台に立つ理由が、私にはわからなかった。もう、終わりにしようとしているのではないか、って思ったりした。
だから、本当のことなんかわからないけれど、MADEが5×20に途中から出なくなったことや解散してしまった事実は変わることがないから、私は大河くんのことを許せないって思ってしまった。
でも一番許せないのは、大河くんのことを許せないと思ってしまう自分、いつまでもうずくまっている自分、他のJr.グループなどを見ることができなくなってしまった自分だ。

いくらごまかそうとしても、心のどこかは1月31日に取り残されたまま。一度振り返ったら、その場に立ちすくんでしまうような気がした。だから、できる限り、思い出さないようにしていた。
でも本当は、感情的に書いてしまうと、私はただ、MADEがなくならないでほしかった。ばらばらにならないでほしかった。4人が変わらず笑いあっていて、素晴らしい作品を世に解き放つ未来が見たかった。誰が、なんと言おうとも。どれだけ、甘いと嘲笑されたとしても。
もうすぐ、結成日である5月4日がやってくる。明るい将来を願って、みんなで笑顔で祝うこの日は、私が、喉から手が出るほどほしかった未来だった。悔しい。悲しい。2020年のばかやろう。




稲葉くんは期間限定連載で(期間限定じゃなくてもいいんだよ!!!!!!!!!!!)、緑色がしっくりくる、と言った。そして、ファンのことを「お嬢様」だと言った。
これ、賛否両論あるんじゃないかな、って思った。私も正直、少し後ろ髪を引かれるような感情がよぎった。
でも同時に、稲葉くんが変わらないまま前を向いてくれていて、よかったって思った。

稲葉くんもけんちゃんものぶちゃんも、MADEとして活動したことを、なかったことになんかしなかった。未練タラタラにしがみつくのではなく、バシっと切り替えることが正だと思っていた私は、驚いたけれど、同時に、3人がMADEのことを良いものとして振り返ってくれる姿に、少しだけ、ほんの少しだけ、救われたような気がした。
思えば、楽しかった思い出が遠ざかっていくのがつらくて、でも、取り残されてしまうような気がして、私はこの3か月、焦ってたのかもしれない。でも、無理にすぐ切り替える必要はないかもしれないって思えた。

人によって、解決の仕方はきっとそれぞれ。私にとっては、これがいつまでも暗闇をさまよっているような気持ちを解決する方法の一つだったのかもしれない。
でもこれでもう前に進めるかと聞かれたら無理がある。

稲葉くんは1月、「これは悲観的なものではない」、と言った。確か。(トラウマもののため2回くらいしか読んでないよ)
でも、MADEの解散が何を以って悲観的なものではないのかが、わからない。少なくとも、私には。
悲観的なものじゃなかったとわかったときが、私がMADEを応援してきた日々を楽しく振り返ることができるようになる日なのだと思う。
だから、稲葉くんに証明してほしい。なんて、勝手に思っていたりする。



稲葉くんがこれからも表舞台に立ち続けてくれるかはわからないけれど、そうであるならば、私はこれからも稲葉くんを見ていきたい、という意思はある。でも正直、どんなに口先だけでごまかしても、心がついていくかどうかはわからない。アイドルの稲葉くんが好きだけれど、これからはアイドルという枠なのかどうなのかがそもそもわからない。(この辺の定義ってどうなるんでしょうかね!?!?)全てをなげうって、先に進むことを諦めてしまうかもしれない。
まだわからないから、この辺はおいおい自分の中で結論を出していくことにする。
ただ言えることは、ステージで輝く稲葉くんのことが、そして、例え色んな感情を抱えていたとしても人を笑顔にしてくれる稲葉くんのことが、私は大好きだということ。稲葉くんのファンになってよかったって思うこと。
何かを好きだという感情って、ものすごいエネルギーを持ったものだと思う。私はもう、これ以上何かを好きだと思うことをやめたい。

稲葉くんは、稲葉くんのやりたいようにやればよいと思う。
そしてこれから先、稲葉くんが自分の意思で選び取れる未来であってほしい。



以上。

あ、一つ願ってもよいのなら、できればせめて、4人の関係性が変わっていなければいいな。