出口のない迷路の中

更新終了。「You're my shining star.」

MADE最後の日に際して ~足あとプレイバック~

 

2020年1月31日。MADEが今日、その歴史に幕を閉じる。
ついに、この日が来てしまいました。

 

ということで、自分の頭の中の整理という意味も込めて、MADEのこれまでの仕事、そして私が見てきたMADEのことを一つの記事にまとめようと、文字を綴り始めた次第でございます。

なお、本記事では、MADEの今までの仕事全てではなく、筆者の独断により抜粋したグループ仕事にフォーカスを当てて記載しております。筆者がこの目で見て記憶してきたものが中心です。
できるだけ客観的なものにしたかったのだけれど、結局ほぼ主観的なものになってしまいました。なのでどう思うかは、あなた次第。

 

いざ、プレイバック。

 


NEWSのコンサート

MADEとして出演していたものは以下の通り。2012年以降、EPCOTIA –ENCORE-まで毎年関わっていたようです。

・2012年 美しい恋にするよ
・2013年 NEWS MAKES YOU HAPPY! MAKES THE WORLD HAPPIER!
・2013年 10th Anniversary in Tokyo Dome
・2015年 WHITE
・2016年 QUARTETTO
・2017年 NEVERLAND
・2018年 EPCOTIA
・2018~2019年 EPCOTIA -ENCORE-

NEWSのコンサートは出番も多く、円盤でのバックJr.の映り込みも非常にわかりやすい。それもそのはず。NEWSのコンサートにおけるジャニーズJr.は、「バックダンサー」という言葉よりも「演者」という言葉の方がふさわしいように思えます。
そしてガシガシ踊るものが多いから、その見応えといったら。記憶に新しいもので言うと、EPCOTIA –ENCORE-の「UFO」→「メガロマニア」→「BLACKHOLE」。見ている側も、息をするのを思わず忘れてしまうくらいでした。「BLACKHOLE」が終わった後のぐったりさ加減は、演者たちはもちろんでしょうけど、ファンもそれなりだったかと。まさに、ファンタスティック!

2012年の「美しい恋にするよ」に、10周年を祝うコンサート。私は当時のことを直接この目で見たことはなく、想像することしかできないのだけれど、そこにMADEがNEWSに寄り添っていたことが、この2つのグループの絆を確固たるものにすることに大きく寄与していたのではないでしょうか。
また、2019年のツアー「WORLDISTA」にMADEはついていませんが、自身の単独主演舞台があるためにもはや毎年恒例となったNEWSのツアーにつくことができないとなったとき、MADE本人が一番落ち込んでいたとのこと。(大河くんは演出構成で関わっていたとのことだけど)NEWSとMADEの絆の強さは、随所に伺うことができます。

私が見た中で特に印象的だったのが、NEVERLANDでの「Silent Love」。これは、NEWSとMADEが8人で一つのグループに見えるように演出構成が組まれたとのこと。この曲のMADEは本当に、ただマイクを握っていないだけ。一人一人、伸び伸びと踊っているように見えました。どれだけの固い信頼関係が、この2グループの間にあるのだろうか、と、心が震えました。

そしてNEWSのコンサートといえば、小山さんソロでのバック率が高かったのが印象的。「Beautiful Rain」、「ロメオ2015」、「愛のエレジー」、「銀座ラプソディ」に「DANCIN’☆TO ME」。かっこよかったり大人っぽかったり、MADEの個性が、存分に活かされていたように思います。かっこいいMADEをたくさん見せてくれたことに感謝します。

あとNEWSに関しては、ツアーにつくことをきっかけとして何回かラジオにMADEを呼んでくれたのが嬉しかったですね。1回くらい不意打ちのやつあって眠気ぶっ飛んだ記憶あるけど。

NEWSのコンサートでのJr.のリーダー的役割を背負うことが多かったMADE。そんな重みを背負ってステージに立つMADEは、間違いなく輝いていました。

 


■嵐のコンサート

MADEとして出演していたものは以下の通り。

・2008年 AROUND ASIA
・2009~2010年 5×10
・2010~2011年 "Scene"~君と僕の見ている風景
・2011~2012年 Beautiful World
・2012~2013年 Popcorn
・2013年 Love
・2014年 THE DIGITALIAN
・2015年 Japonism
・2016~2017年 Are You Happy?
・2017~2018年 「untitled」
・2018~2019年 5×20

書き並べてみると圧巻。MADEのメンバーが全員10代だった頃からお世話になっている嵐のコンサート。ちなみにMADE、櫻井くんソロのバックには毎回ついたとのことです。(「untitled」からソロ曲なくなったけど!)
これだけ長くついていると、エピソードもだいぶ豊富かと。相葉くんのインロック事件を助けた件だったり、クリスマスが地方公演のときにはMADEがサンタさんの格好して嵐のメンバーにプレゼント渡しに行ったことだったり。私が知らないだけで多分他にも色々ある。冷静に考えてコンサートの合間にサンタコスしてるとかかわいすぎてキレる。
個人的には、いつぞやのMステでMADEが嵐のバックについた時のエピソードが印象的ですね。リハで上手くいかないところがあったとき、二宮くんが「MADEが失敗するはずないから、他の原因を探してみよう」と言ってくれたとか。嵐のMADEへの信頼ってとてつもないな、と、まだMADEのファンになって日が浅かった当時の私は打ち震えたのです。

MADEの仕事の中で、私が最も「ジャニーズJr.だな」というのを実感した現場が、嵐のコンサートでした。嵐のコンサートでのMADEは、メインを引き立たせるという本来の役割をきっちり1ミリの不足もなくこなし、且つ、自らの個性を随所に放つという、絶妙な力加減を発揮していたように思います。ジャニーズJr.なMADEの姿は仕事人そのもので、そんな姿を見ていて、私は何回もわくわくしたのです。

私の把握している限り、嵐のコンサートでは、Jr.紹介にてグループごとに順番に短いパフォーマンスをさせてくれることが多かったかと。私はそれがものすごく好き。順番を待ち、いざ出番が来たときに、「よしやるぞ!」という空気に変わるMADE。そのパフォーマンスは短いながらも、「らしさ」が濃縮還元され、強く光っていたように見えた。永遠に再生していたいような場面でした。

本人たちも、「年末といえば!」とブログに書くような、嵐のバックダンサー仕事。MADEの職人芸とも言われる仕事ぶりは、この仕事で培われた部分も大きいのではないでしょうか。


■ABC座

出演したものは以下の通り。
・2016年 株式会社応援屋
・2017年 ジャニーズ伝説
・2018年 ジャニーズ伝説
・2019年 ジャニーズ伝説

2016年の応援屋が契機となり、4年連続での出演でした。2017年のジャニーズ伝説千穐楽後、「来年も出演したいです!」と直談判したらしいMADE。このABC座はMADE自身、手応えを感じていた仕事なのだと推測します。えび座はもはや私の感覚だと、10月の恒例行事でした。

ジャニーズ伝説のMADEといえば、メイド服姿のシーンが名物かと。MADE担以外からも、「MADEってあのメイド服の!」って言われることもしばしば。平均身長180cm弱のおにいさんたちのフリフリエプロン姿が定着するってじわじわくる。

そしてジャニーズ伝説は、芝居部分はもちろんなのですが、ショータイム部分が本当に魅力的で。きっちりとしたスーツに身を包み、ほぼ出ずっぱりで、様々な年代の色んなジャニーズ楽曲を踊るMADE。その堂々とした姿といったら。
ジャニーズエンターテイメントど真ん中のステージに立つMADEは、特別輝いて見えます。もはや、眩しいくらい。その眩しさに触れる瞬間のとてつもない高揚感は、言葉で表現しきるにはなかなか難しい。まるで、魔法にでもかけられているような。なんて贅沢な時間なんだろうって、何回も心が満たされました。私の語彙力では表現しきれないのが本当に悔しい。

MADEは「ジャニーズエンターテイメント」が似合う王道のグループだと再認識する最高の舞台が、このABC座でした。


■単独公演

開催した公演は以下の通り。全20公演。

・ジャニーズ銀座2016
・ジャニーズ銀座2017
・お台場踊り場土日の遊び場
・Summer Paradise 2018
・Winter Paradise 2019 ~ふゆパラ~

グループ結成が2008年で、初めて単独公演を開催したのが2016年。本人も述べているけれど(けんちゃんのダンスク徹底解剖)、MADEは他のグループと比べて、歩みがかなりゆっくりなグループです。でも、単独公演開催に向けて歩んでいた時間は決して無駄ではなかったのだと思いたいし、だからこそ、あの満足度の高いステージがこの世に生まれたのだと思うのです。
先輩グループのステージングから学んだことを取り入れ、解釈し、自分たちのステージングに還元する。その経験値をいかんなく発揮するステージは、まさに圧巻の一言。例えるならば、磨きに磨いた武器(=スキル)をこしらえ、客をタコ殴りにし、伝説を残し続けた、みたいなかんじ。(※語弊しかないからあてにしないでください)

自担フィルターかかりまくりなことを承知で記載しますと、MADEが他のグループのコンサートと差別化できている要因の一つに、稲葉くんの手がける衣装があると思います。メンバーそれぞれの個性にぴったりのものを用意し、時には「その人っぽくないもの」をテーマにしたり。稲葉くん特有のスキルが存分に発揮されている場だったと思っています。ここまで衣装にこだわることのできるグループ、MADEだけだと思う。

前述したように、MADEは自分たちのスキルをありったけぶち込んだ(語彙力)ステージを作り上げます。MADEのメンバー自身がやりたいこと、そしてファンに見せたいと思うものを提供してくれる。しかしそれだけではない。同時に、ファンのツボをついてくるようなものを見せてくれ、私たちを存分に楽しませてくれる。決して、独りよがりではない。この点のバランスの取り方が、MADEのコンサートのよい点の一つだと思っています。
私は、コンサートの流れや構成について、そこまで細かい良し悪しはわかる人間ではない。だけど、MADEのコンサート後に自分の心に残るワクワク感。ただ高揚しているだけではなく、もっと深い、心が震えるような感情。あれは、他のグループのコンサートでは決して感じることのできないものでした。もちろん、好みというものは人それぞれ。私はMADEのコンサートのことを、「天才」だと思ったのです。

MADEの単独コンサートの中で、最高に嬉しい瞬間があって。それは、初めてオリジナル曲ができたときです。「MADE in Love」。ファンももちろん大喜びした。そして、何より胸がぎゅっとなったのは、MADEの4人がものすごく嬉しそうにしているところでした。あのときの東京グローブ座の空気に嘘はなかったと、今でも思っています。

MADEはそのスキルと経験値を以ってステージに立ち、1時間半めいっぱい使って「お嬢様」に最高のおもてなしをしてくれる。私たち「お嬢様」は、そんな一瞬一瞬の輝きに、思わず目と心を奪われる。
MADEの単独公演は、愛しかないコンサートであると断言できる。これ以上幸せな空間を、私は知らない。

 

■イケメンヴァンパイア◆偉人たちと恋の誘惑 THE STAGE 〜Episode.0〜

MADE初の主演舞台。

けんちゃんは春に何かしらの仕事があることを匂わせていたけれど、こんなお仕事だなんて誰が想像できただろうか。想像の遥か斜め上をゆく発表は、2019年1月25日朝のことでした。混乱しまくって飛び起きた。何がどうなるか全く想像がつかず、正直最初は不安だった。でも、ビジュアルが解禁されたり、稽古の様子が垣間見られたり、徐々にそれは楽しみに変わっていった。

ありふれた感想になってしまうのだけど、充実した楽しい5日間を過ごすことができたと思います。

カーテンコールでMADEが4人並んでお辞儀する姿は、この先もずっと忘れません。

 

■ジャニーズJr.8・8祭り~東京ドームから始まる~

東京ドームにて2019年8月8日に開催された、このたった1回のコンサートに、MADEは出演していました。

MADEが単独で披露したのは、NEWSの「Wonder」でした。東京ドームという会場にふさわしい迫力を持ち、歌割りも4人それぞれしっかりとある曲。MADEが単独コンサートにてよく選ぶ曲は数曲あるけれど、勝負の1曲として「Wonder」をぶちかましてきたこと、大正解だと思いました。

今までバックダンサーとして何度も立ってきた東京ドームのステージに、初めてメインとして立つMADE。「Wonder」の冒頭にてメインステージの階段を降りてくるその姿は、堂々としていて、輝いていました。肉眼で見えるMADEはとても小さかったけれど、その迫力は東京ドームの空間全体をしっかりと震わせていたように、私は思いました。

MADE渾身の「Wonder」。これが映像にしっかり残ったこと、よかったと思っています。

そしてこの公演、東京ドームという空間で浮かれたりなんかもちろんせず、どんなときも会場の隅々まで盛り上げるMADEの姿に、仕事人ぶりを感じました。どんな時も自分たちのやるべきことを確実にこなすMADE。このグループのファンであることを誇らしく思った公演でもありました。

 

 


もちろんMADEの関わった仕事はこれだけではないのだけど、タイムリミット。

 

 

 


「未来へつながるもの」。
美談にさせる気はないのだけど、私は、できるならばそうあってほしい、と思ったのです。そして、そうであるならば、MADEのこれまでの歩みをなかったことになんて絶対にさせたくないと思いました。もちろん、私にできることなんかちっぽけにも程があることなんか、最初から承知しています。でも、どうしても、何かをしなければ気が済まなかった。こうして、私は最後にこの記事を書いてみようと思うに至ったのです。

 

とある人が首をかしげてしまうようなものを、人は好きになったりする。人が何かを好きになるのは、その人独自の感性やタイミング、諸々のものが重なりに重なって、起こりうる偶然。MADEはきらっきらとした輝きを放っていたグループだったと、私は断言します。MADEのステージに立つ姿は、いつでも私をわくわくさせてくれました。MADEのファンになってからの日々、最高に楽しくて幸せだった。

私がこれ以上好きになるグループは、この先現れないでしょう。迷路の出口は、ようやく見えたようです。

もう増えない思い出を振り返るのは、正直言うと、今はちょっとだけつらい。だから私は、この数年で得たキラキラした思い出を全てきれいな宝箱に入れて、鍵をかけてしまおうと思います。誰にも邪魔をさせないために。

 

最大級の愛をこめて。

 

 

 

You are Fantastic 4!